街のお洒落な美容師サン

先日、初めてご来店下さったお客様がおっしゃったんです。『街のお洒落な美容師サンって苦手なんですよねー』って。『あー分かります分かります。くそ暑いのに室内なのに帽子被ってたりしてブーツはいてたりして…』『そうそう、そうなんです。受付にキンパツのお姉さんがいたりヒゲの男性美容師がいたりして、それだけでひるんじゃう』『分かりますー。ヒゲのロンゲで帽子にブーツ!とかで出てこられると、もう何を話していいか分からなくなりますよねー』『そうそう。頭パニックになる』『まあうちは全員女性ですし田舎ですし大してお洒落じゃないですからねー』『いやいや、十分お洒落ですし居心地が良くて気さくで安心出来ますー』『ありがとうございますー』なんつってお客様に気を使わせつつ(ダメだろ!?)、バッサリ切ったお客様は、気に入って頂けたらしく、後日さらにバッサリ切って嬉しそうにお帰りになり、元々美人がさらに美人になって私もとっても嬉しかったのですが。

そんな会話で盛り上がった翌週、名古屋の講習会に参加したのですが、そこで、講師として壇上に上がったのが東京原宿の有名店の店長!ツバ広のフェルト帽子にゴツイブーツ!ロンゲにヒゲ!まんま!私の横の席でスタッフの順子さんモンゼツ(笑)

あまりに話してた美容師像まんまなので目が点になっちゃいました。講習自体はとても勉強になったのですが、その日はとにかく暑い日で、帽子にブーツ、迷彩ジャケットに腰には仕事に関係ないジャラジャラつけて!あんたそれ仕事しにくいやろ!?と始終突っ込みを入れたくなりました。何故!?何故真夏にそんな姿で仕事をしなければ!?という疑問が頭の中を渦巻く渦巻く。

『情報が溢れるこの時代にお客様が求めているのは、従来のお伺い型の美容師ではなく自分自身の美の意識を目覚めさせてくれる、提案が出来る美容師だ』という話がすごく心に響きまして、個々のお客様に似合うヘアスタイルやカラーの提案と、今回はこうするからじゃあ次回はこうしていきましょう!と次のシーズンへ繋げるご提案を、正直今までもガンガンしてきたつもりでいましたけれど(笑)これからももっとガンガンしていこう!と決意を新たにした次第です。これからももっと勉強してもっともっとお客様を美しくしていきますよー(^O^)

…あぁ……それにしても…笑いを堪えるの…苦しかった……(^^ゞ